ランドスケープ・ガーデン 株式会社 清水計画室
「施設の緑化」
この言葉に違和感を抱いている
オフィスや商業ビルや工場などでは、外部環境を「緑化」するという
緑化…緑が植えてさえあればいい…のだろうか
ましてや老人ホームやマンションは住まいではないか。「緑化」でいいはずがない
「住まいの庭」をつくらなければ
緑であるだけでなく、楽しめる屋外空間を作らなければ
住まい手はもちろん、訪問者や街ゆく人にも喜びを与える「庭」をつくらなければ
遊ぶための庭、癒しのための庭、語らいのための庭
そうだ。庭はもうひとつのリビングだ。住まい手にとっても街の人にとっても
ポプラ神田 グループホーム
事業主
所在地
規模
竣工
業務内容
社会福祉法人
大阪府池田市
地上2階建
平成18年5月
エクステリア・庭園のリニューアル設計
この計画は既存の庭園のリニューアルである。
従前に敷かれた舗装が頑丈ではずせないため、制約の多い計画となった。

植栽部分の追加のために、既存舗装の上にレンガ積みで植栽帯を新たに設けている。人工地盤上の植栽エリアと同じ考え方である。

すぐ裏には民家が立て込んでいるため、既存はそれなりの広さがあるにもかかわらず狭い印象を受ける庭であったが、立体感のあるパーゴラを斜めに設置し、また建物際に高木植栽帯を設けることによって、印象としての奥行感が出るように工夫した。

中央部の畑は入居者及び職員の方の菜園用地として嵩上げだけを施した。

またエントランス周りは、従前にあった塀を取り払い、開放感と駐車台数の確保及び植栽帯の新設をおこなった。

極めて限られた予算であっても、「庭」をつくる気になればできるという実例。
主庭
ポプラ神田ガーデンリニューアル(清水計画室)
エントランス回り
実施前
メヌエット 特別養護老人ホーム
事業主
所在地
規模
竣工開設
業務内容
社会福祉法人
兵庫県西宮市
鉄筋コンクリート造・地上4階建
平成18年1月
エクステリア・庭園設計
この老人ホームは市街地の中にあって、地上部のエクステリアは広くはない。主として街路沿いの庭、ロビーの前庭、屋上庭園があるが、もっとも広いのは屋上庭園である。

ロビーの前庭は眺める庭として、地上部では最も力をいれた庭である。道行く人からの視線を遮りつつ、開放感を持たせるようにした。薄桃色の砂利を敷き詰めることによって、明るく華やかな印象となることをもくろんだ。

屋上庭園は荷重条件の制約もあって、大きな植栽は実現できないが、様々な草花を植えることによって楽しめるようにした。
また、散策できるよう、随所にベンチを設け「居場所」づくりをした。さらに種々の舗装材料を使い分けてそれぞれの領域性を明確にし、異なる趣を醸し出すことに努めた。

各所に果樹を植えて季節ごとに収穫を楽しんでもらえるようにした。
ロビー前の庭
メヌエットガーデン設計(清水計画室)
街路沿いの庭
屋上庭園
池田暁明館ポプラ
ポプラ東山
特別養護老人ホーム・デイサービス・グループホーム
事業主
所在地
規模

竣工開設
業務内容
社会福祉法人
大阪府池田市
鉄筋コンクリート造・地上4階建て、地上2階建て
128床
平成17年3月
エクステリア・庭園設計
大阪の北部の田園地帯に立つ特別養護老人ホームである。
池田の五月山の緑が迫っている。初めて現地に出向いたときの印象はこの山の緑だった。春の新緑も秋の紅葉も迫力があって美しい。
計画はこの緑を見ながら進めることになった。

従来、このような建物の緑は、潅木をベタッと植えた「緑化」でさえあればいいという考え方が主流である。
しかし、老人ホームは施設ではなく、明らかに住まいである。そこで、従来型の「緑化」ではなく、「住まいの庭」を計画した。

住まいの庭として、まず念頭に置いたのは、植栽の密度感である。
しゃれたサッパリした植栽ではなく、少々「もっちゃリ」した印象にはなっても、極めて多くの樹種及び草花の種類を植え込んだ。
「あ、ここにこんなものを植えていたんだ」という発見をしていただけるように。季節ごとに少なくはあってもさまざまな花が咲くように。

次に実施したのは、宿根草を比較的多く植えることである。
もちろん花の咲くものを中心に植えた。季節感を演出したかったからである。しかし、この試みについては、職員の方やボランティアの方に多くの手間をかけることになってしまった。ボリュームについては過度なメンテナンスを強いることのないようなものにするべきだった。

もう一点は、収穫の楽しみを少しだけでも味わえるような植栽を施したことである。リンゴ、イチジク、ナツメ、カリン、ハチクなど。

庭は、主として街路沿いの植栽帯・駐車場回り・2つの中庭・エントランス前の庭・裏庭・屋上庭園、そして屋上の菜園がある。

それぞれの庭で違った楽しみ方をしてもらえるような工夫をした。
特に光庭は、毎日眺める庭なので性格も様相も全く異なる庭として、飽きの来ないような工夫をした。
なお、主庭の石スツールや石垣の石は現地工事中に出た石を使用している。
光庭1
暁明館ガーデン設計(清水計画室)
光庭2 光庭3
街路沿いの庭 駐車場の庭
エントランス周りの庭
裏庭(主庭)
屋上の花植えイベント
国営公園
リニューアル計画
広大なA国営公園の中央部の活性化のためのリニューアル計画である。
計画実施時期 平成15年〜16年 計画受注事務所に協力する形で参加した。

現状の性格の乏しい散漫な庭園に、目的性の強い各種庭園を新たに配置し、園内の回遊導線を強化しようとしたものである。

目的性の強い庭園として大きく3つのエリアに分けて考えた。
まずひとつは、円形の大きな花の庭であり、ふたつ目はイベント広場にもありうるシンボリックな形状を持つ庭。そして、各国庭園の象徴的なエレメントをふんだんに取り入れた小庭園の集合体である。

(未実施)
国営公園リニューアル設計(清水計画室)
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